宅配の仕事をしていて
宅配の仕事をしていて、大きな荷物を運んだことは良くありますが、大きな荷物なのにそれほど重さを感じないというのは、いったい中身はなんだろうと興味が湧くものです。
ある時運んでいたものもそんな大きな荷物なのに、あまり重さを感じない荷物でした。
マットレスや布団ならもっと重いだろうし、それにそういうものが入っていそうな形の荷物ではありませんでした。
お届け先の玄関の呼び鈴を押すと、初老のご婦人が出てきました。
その大きな箱に入っていたのは、大きな箱一杯のカスミ草だったのです。
カスミ草は、バラやガーベラ、カーネーションの添えものになることが多い花ですが、そのご婦人の娘さんが母の大好きな花をということで、たくさん入れて送ってきたらしいです。
中身がカスミ草とは思いませんでしたが、受け取ったご婦人は感無量という様子で、自分でも少なからず感激してしまい、よい物を届けることができたとうれしくなってしまいました。